完調日記2
完調日記2 (2010/04/19)
漫画やアニメも取り上げると書いたので、まず、
漫画やアニメから行ぐっぺ!
ロバート・フルガムという人の本で、
『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(タイトル、長!)
という本があるけれど、
ぼくは、
「人生に必要な知恵はだいたい漫画やアニメから学んだ」気がする。
ぼくが生れたのは昭和32年(1957)、物心ついたときは既に漫画があふれていた。
今でも憶えているのは、
『鉄腕アトム』『巨人の星』『あしたのジョー』『魔法使いサリーちゃん』の四つ。
アトムとお茶ノ水博士からは、人生の 夢と未来 を、
星飛雄馬と一徹(巨人の星の父子)からは人生の 厳しさ を、
矢吹ジョーと力石徹(ジョーのライバル)からは人生の 孤独 を、
サリーちゃん、よっちゃん、すみれちゃんからは、女の子とは何か を学んだ。
たとえば、
星飛雄馬が朝ランニングをしていると、いつもの道が工事で通れない。
右を行けば近道、左を行けば遠回り、悩んだ飛雄馬は右へ行った。
その出口に父一徹は恐ろしい形相で立ち、飛雄馬を殴り飛ばした。
「安易な方を選ぶな、人生迷ったら遠回りをしろ!」と。
(でも、一徹はなぜ飛雄馬が右へ行くことを知っていたんだろう。ははーん、ひょっとして、息子をはなから信用してなかったなぁ!なんてツッコミ入れてはダメですよ)
また、サリーちゃん、よっちゃん、すみれちゃんの仲良し三人組は、
交通事故で両親を亡くした兄妹に会う。
その妹は、事故で死んだ両親に会いたくて仕方ない。そこで電車に乗って両親に会いに行くと兄に駄々をこねる。
兄はほとほと困り果てていた。仕舞いに怒り出す兄・・・。
三人は泣いている妹をなだめると、
電車で天国には行けないけど、大きな絵を描けば、天国のお母さんから見えるかも知れない。そう言って、公園に大きな絵を描く三人・・・。大喜びの妹。
(女の人ってこんなにも優しいのか・・・。ぼくは大学に入るまでそう思い続けていたわけですぅ・・・)
ま、ともかく
もうこれだけ学んだら、あと学校で学ぶことなんて、残ってないよね。
だから、学校はあまり面白くなかった気がする。
ただ、図書館に行くまでは・・・。
図書館には星一徹や三人娘を超えるツワモノたちが、犇(ひしめ)きあって嘶(いなな)いてていたわけです。
染谷智幸(そめや・ともゆき)所属は文学部文化交流学科
専門は日本文化・文学(江戸時代)、日韓比較文化・文学
ご存知、まことちゃんの「ぐわっし!」。背景はハナニラの花である。