別巻 炒り新茶

(HP発足記念連句) 炒り新茶の巻

暗きより久良岐道にぞ炒り新茶  獄雨
やまほととぎすねをのみぞなく  守拙
植木鉢あちらこちらに置き換えて  瓜田子
焼夷弾より孫が恐しと   雨
談話てふ亡国の沙汰盆の月  拙
フェリーの窓に銀河横たふ  瓜
青北風や小浜の日和さだめなし  雨
勝手気ままに干魚焼く暮れ  拙
母親はミムラだったと思い出し  瓜
マリメッコなら糸目はつけぬ  雨
楽備前萩志野古瀬戸夏座敷   拙
塗りの文箱に祖父の恋文  瓜
月天心Aカップとて今小町 雨
ほそり薄の影とこそみれ  拙
板門店サーチライトに霧深く  瓜
水鳥唄うリムジンガンノレ  雨
集会の人の輪とけて花ちりて 拙
錫杖の音遠い春山 瓜
薄氷のほどけて香しく躍る  雨
三回転半その意気やよし  拙
子らの背を押して教える八畳間  瓜
細き腕や汐汲の所作   雨
小春日に読む文正が繁盛記  拙
わけもないのに炊いた赤飯  瓜
相生の松風さっさと出てこいや  雨
恋の重荷は葛の葉の月  拙
長崎で二人眺めた吊し柿  瓜
命断つ秋一子遺して  雨
外堀の堤おぼろに雨やさし  拙
国電のドア開けば梅が香  瓜
つばくろや期待のマラソン三姉妹 雨
無精髭殿御酒召されたか 拙
友の背に小さく覗くエベレスト 瓜
同窓会の春もたけなわ 雨

三吟の笑いに還る花暦 拙

鮎汲む桶の水はきらめく 瓜

 

(K)2016/02/23
虎渓三笑とは、中国浄土教の慧遠法師の故事。

久闊の情を叙して話題も尽きず、いつもは渡らぬ川をつい渡ってしまって、虎に吠えられたのだとか。

唐の国の聖賢は、古来老人の風貌で描かれますが、もう当方も三人ともアラ還。

セリーグの監督は、年下どころか、みな一回りも下となりました。それだけでも大笑い。

 

鮎汲は、網で寄せて杓で汲むのだそうですが、ここは大伴旅人の松浦河遊覧みたいに、乙女たちのワザにしたいものです。

 

と、いうことで、立派に満尾しました。めでたしめでたし。
えーと、次はどうするのでしたか。
誰かメンツが加わるのか、たとえば謡いに夢中の小川正晴氏だの、外国にいらっしゃるらしい「モッキ」さまやその郎党の皆様なんかに噛んでもらうとか。
出勝ちでやってみるとか・・・よろしくご提案。

 

進行をまとめたExcel表(守拙宗匠、適宜修正してください)

炒り新茶

 

(K)2016/02/21

いよいよ花の座です。宗匠、こんどこそお願いします。ぱちんと決めてくださいませ(^_^)

 

(K)2016/02/20

守拙法師殿によりますと、Qちゃんのコーチのイメージとか。
「「つばくろ」は、「無精髭」の黒で受けたことにしといて!お願い!!」とのことでした。

続けては、もう挙句も近いのであんまり変なことをしないようにと、無精髭と言えば登山家かなというベタな連想です。

さんざん山の話を聞かされて、写真まで見せられて。

 


(K)2016/02/18

(獄雨氏曰く)
さあ、これからが三十五キロ過ぎの攻防といったところ。
同じ三人、姉妹じゃないけどね、だから。。。

ということで、雨の中スイスイと

 

(K)2016/02/17

ついに一人死人が出てしまった(^_^;) ピンカートンよ、どうしてくれる
その遺児も、苦労しつつもようやく大学まで進学。そのめでたい日は雨。親の入学式と同じように。ということだそうで。
「1976年度の入学式の日が雨だったの覚えてますか?」という楽屋落ちでした。というのが守拙殿のコメントですが、そうだったっけ。

それにしても、この遺児は誰の子だ?
まあ、その子を見守る誰かは質実に電車に乗ります。
昭和の時代にしてみました。JRではね。

 

(K)2016/02/16

あの時は幸せだったのに、今は柿のように吊し上げられた私・・・

「二人眺めた」で恋のつもり

偈に曰く

無心所着 荒唐無稽
恋即盲目 諸行無常

 

(K)2016/02/16

無心所着、無心所着・・・
荒唐無稽、荒唐無稽・・・

という守拙法師の偈のようなものも添えられておりました。いろいろ、なつかしい言葉も出てくるものです。

法師曰く

「こんなことなら、文正のところで恋にしとくんやった。
それにしても、何で「相生の松風颯々」がでてきたん???
「出てこいや」を逃すまいと、「恋の重荷はたかだかのもの」としたのですが、
秋にならん!
というわけでスクランブル。
ついでに月もだしましたでぇ~。
ちゃっちゃと付けて、花はよろしく!と思ったら・・・私じゃないの」

 

さて、次はやっぱり恋で秋でなければなりません・・・・
昨今ハヤリはLINEかなぁ

 

(K)2016/02/16
獄雨先生によると「恋の呼び出し」だそうです。
なんだかプロレスのリングサイド風。
村雨も吹き飛ばされそう。

赤飯は付けにくかったかなぁ。反省。

 

(K)2016/02/14

特に祝い事もないのにふと食べたくなって、ということです。

赤飯の日というのは11月23日だそうだけど、無季と言うことで。
「焦げ付きそうな融資案件」
というのも作ったんだけど、細腕繁盛記には半沢直樹、では、テレビドラマで観音開きになるのに気づいてヤメにしました。
まあ、行き詰まった銀行員がめでたいファンタジーに逃避している体は、結構気に入っていたのだけれど。

 

(K)2016/02/12

(作者守拙宗匠曰く)

冬、ここまでなかったので、季をいれるのに苦労しました。
うっかり「女お師匠さんの面影」に乗りそうになりましたが、また恋に戻るので、
、、危なかった。
よって、「細き腕」と艶なる呼び出しには、昭和の匂いプンプンのあしらい。
人名も出てなかったので「文正」と。。。
前句、「腕」は「支躰」の分類ということで、「人倫」にあらず、ということに
しておきましょう。
「文正」も名前で「人倫」にあらず。。。とこれまた勝手な理屈。

文正は和歌の力で成り上がるのでしたね。細腕繁盛記は人気連続ドラマ。銭の花。
文正は、最初は元手いらずの汐汲みが業だった。
ものぐさ太郎とか、御伽草子にはひょんなことから成り上がって長者になるめでたい人が好まれます。
あやかりたや。

 

(K)2016/02/04

「女お師匠さんの面影」ということで、でんぐり返しが優雅に転じました。
ワタシ瓜田子の昔の学生にも日本舞踊をする人がいました。いまだに賀状をくださる卒業生です。あ、津軽三味線の師匠の娘もいたな。
汐汲でも藤娘でも、ゆかしく感じる年になったと、今更のように思います。
関係ありませんが、たまたま昨日、「汐汲み坂」という阪を訪れていました。
ちょうど、その坂のある森浅間神社は節分で、あの150段もあるような目まいのする階段を、結構なお年のご婦人がのぼって豆まきに参加していました。
当地磯子の汐汲みはハードです。

 

(K)2016/02/02

何を回転させようか、迷ったあげくのでんぐり返し
ロータリーエンジンとか、素粒子のスピンとか、左翼の人の転向とか、もっといろいろ考えはしたけれど。

 

(K)2016/02/01
作者曰く
ここのところ、ちょっとポッチャリ?の○○ちゃん、試みてはみたものの、着氷の刹那、薄氷のごとくに・・・。

本人は、「獄雨さまの付句、発句としても立派な気品があるのに、・・・すいません」ということですが、どうしてどうして、品格があります。薄氷の二句、瓜田子感服。

獄雨先生は、「「あの娘はすぐ転んじゃうんだよなぁ」と言ったのは神国の人でしたね」と、「まだ葦原中国で頑張って居られる」、M老の言を思い出していらっしゃるけど、あの方はテレビに出る度に不愉快至極。頭丸めたぐらいでは勘弁できぬです。
守拙法師と私どもは、スポーツする人全てを応援します。だから氷も香るように思うのでした(^_^;)

ついでに、古い方のエンブレムの選考委員長サンのデザイナー界の重鎮は、筆者存じ寄りのあるかたの御身内のようで、風貌も似ていてびっくりしました。新委員会の仕事に期待です。

さて、付け句はどうしようか

 

(K)2016/01/30
名残の折です。
うすごほり、ほどけると来ました。遠望から凝視へ転じたのですね。上品。
「の」が続いたかな。

 

 

(K)2016/01/28

錫杖は旅の僧のつもり。まあ、流す感じ(^_^;)地の句。

 

(K)2016/01/27

いろいろ手違いがありまして(^_^;)

>新入生を迎えた京都あたりのキャンパスってところです。
>あくまでフォーククルセイダーズです。

ということですが、なんだかAKBの歌にもなりそうな。

次は私か・・・

 

(K)2016/01/24

作者曰く

リムジンガンは「臨津江」、朝鮮半島38度線を流れる河です。ノレは歌。
これを「リムジン」と発音するのは北朝鮮、「イムジン」と発音するのは韓国。
今回は北朝鮮の発音にしました。
韓国語(朝鮮語?ハングル?)に堪能な獄雨先生の前で板門店なんて出すのじゃなかったと、少し反省。

 

完調日記をお読みの方は、獄雨先生が日本きっての韓国エッチ古典小説?の専門家でもあることを御存じのはず。
さて、リムジンガンノレはイムジン川で、北の発音だそうです
御存じ38度線は野鳥の楽園で、水鳥立ちの中継点になっています。
鳥たちは、「かむくをっくをっくむ・・・・」とか歌うのだろうか

 

 

(K)2016/01/21 ver 2

宗匠の教育的指導を受けました(^_^;)

秋霧を出してみました。・・・こっちの方が良いぞ。さすが宗匠。

(K)2016/01/21 ver 1

誰もつけてくれなかったので(^_^;)・・・

芭蕉俳諧七部集「冬の日」に「ほそりススキ」が出てきます。まだ表(オモテ)ですね。

四   かしらの露をふるふあかむま    重五 秋
五   朝鮮の細りすゝきのにほひなき   杜国 秋
六   日のちり/\に野に米を苅     正平 秋

くたびれた農夫の汗が感じられます。

付け句は、憔悴した脱北の人の面影。ちょっとベタ。それに遠輪廻かも。

(フェリーはセウォルのつもりではなく、佐渡に渡るつもりだったので、そう解釈してくださいませ)

 

 

(K)2016/01/16

守拙法師曰く

「瓜田子の君がせっかくええ雰囲気出そうとしてたのに・・・。
何でAカップやねん。
こっちが(付苦)です」

同感。せめてEカップ

スレンダーなホソリススキは芭蕉の連句ですね。

と、すると、国籍は・・・・

次は瓜田子ですが、誰か(外部の人とか、通りすがりの野次馬の人とか)つけてみてください。しばらく募集。

雑が良いのかな、まだ秋かな。メール下さいませ。

kusano@kurakikotenlab.info

 

 

(K)2016/01/15 11PM
早速、獄雨氏の月句が到来。恋で月というむずかしいところ。
察するに、月とあわせて「三つ」になる、と杜甫あたりを本説にして・・・、エヘン
それならFくらいか(^_^;)
文箱には「ゆり菜」さんみたいな女人の古写真でも入っていたのでしょうか。
 ・
(K)2016/01/15
 久々に付け句です(^_^;)
間の抜けた原因は、メールの転送不備という間抜けさ。
皆さん忙しくてうっかりそのままなっていた。
万一楽しみにしていた人がいらっしゃったらお詫びします。獄雨氏の、北欧好きの愛娘にはマリメッコでもティファニーでも
どんとこい、に続けて、
古陶には糸目をつけない、これは茶人ですかね
そんな夏座敷の虫干しで、謹厳な祖父の恋文を発見、という運び。そんな私は楽備前萩志野古瀬戸、全部持ってる。恥ずかしい(^_^;)
マリメッコは、一番お手軽なエコバッグを姪にあげた(それを持ってグアムに行ったらしい)。
恋文の箱は、あったら恥ずかしい(^_^)
(K)2015/08/23
 獄雨どのの付け句です。北欧つながりですね。
 「物語付け」も『伊勢物語』や『源氏物語』だけでもあるまい、ムーミンでも良いのではと思って旅の業平ならぬスナフキンから恋に展開するかと期待しましたが、マリメッコが出てきました。その事情は獄雨メールにありました。マリメッコは伝統あるブランドなんですねぇ。
>昨年のちょうど今頃、ヘルシンキに行ってました。
>8月なのにユニクロのライトジャンパーがちょうど良かった。
>マリメッコは妻娘について工場まで行きましたけど高くって買えませーん。
>ま、とにかく物価が高いこと。
>毎昼はレストランなど入らずに地元のスーパーでサンドイッチでした。
とのことで、ミムラ母娘におしゃれでカラフルな衣類や雑貨をせがまれる、うーんスナフキンならぬヘムル的な父親が登場するようです。
(K)2015/08/23
トーベ・ヤンソンは流離の人で、絶海の孤島で過ごしたことは有名。
スナフキンは旅人で、女嫌いに見えますが、その父親はミムラ夫人と恋に落ちてスナフキンが生まれたのだから、スナフキンの父は、息子と違って恋する男だったらしい。
ちなみにそのミムラ夫人のたくさんの娘の一番下が、ちびのミイです。つまりミイはスナフキンの親戚。

孤独に遊ぶか、恋に生きるか、好きなときに干物を焼いて食べるか・・・

先日、師匠のもとを訪れて近況報告をしたところ、「それじゃまた嫁さんでもさがして・・・」と、きついお言葉。

冗談じゃないですと申し上げた次第。

 

(K)2015/08/18

しばらくぶりです。
世間の炒り煎茶ファンの皆様、お待たせしました。(ぜんぶで五人くらいか)
高知の守拙どのもいろいろ多忙なようで、伊賀上野で調査、俳文学会のシゴト、S女史との交歓といろいろあり、中でも女史がナンブツで、と惚気ていました(^_^;)
ヒマな瓜田の方はのどやかと思うとさにあらず、別に「むじな」の方に書きますが、波乱の日々を過ごしております。
付け句もなるべく早くしますので、待っててくださいませ。

 

(G)2015/06/28

こういう怪しい二句の後は、さらりと遣り句でかわすのが得策ですが、

亡国談話(安倍さん)→フェリー(朴さん)と来たら、小浜を出さんとならんだろうし、銀河と横たふが出たら、おくのほそ道だろうし。

これを無視するのも何ですから、それらを全て取り合わせて、斯くの如くにいたしました。

 

(K)2015/06/26

なんだか熱心なヒトが多くてビックリ( ・_・;)

まず、せっかく新しい学科を作ったのに親方が無くしたがっているらしいナントカ法人の先生から一句。

コメントもあります

 

談話てふ亡国の沙汰盆の月     守拙

表にはふさわしからぬ句ですが、獄雨散人の「いくさがたり」の句から、次はこれ、と決めておりました。なんとか談話のことです。あまりに○○なので。(一部自粛(^_^;)だって給料の出所が出所だし)

そっちもさることながら、人文科学全部ダメ、役に立たないから、なんてまさに亡国の沙汰。

付け句は、関釜フェリーにでも乗って仲よく行き来しましょうよ、という気持ち(^_^;)

植木鉢、そんなに爺むさかったかな?今日だってレモンピールのペチュニアの鉢に6㎝もあるカタツムリが隠れていてビックリ。

まるで絵本という若々しい世界なのに(^_^)

 

(K)2015/06/25

なんだか高踏というか(^_^;)難解な?連句の部屋を新設しました(^_^;)

付け句希望の方はメールで主宰まで      fellow@kurakikotenlab.info

 

(G)2015/06/25

植木鉢あちらこちらに置き換えて  瓜田子

長夜がたりはいくさより孫      獄雨

そういえば、空襲をさけるべく、酒瓶を庭に埋め直している御仁もかつて居られましたな。瓜田子の号、懐かしいかぎり。

 

(K)2015/06/24

獄雨氏の発句を見て、土佐国の塩崎守拙氏より脇句が届きました。

(ここは連句の部屋だったのだろうか(^_^;)

塩崎俊彦氏は俳文学会の人であります。いずれ何か寄稿してくれるらしい。

暗きより久良岐道にぞ炒り新茶   獄雨
やまほととぎすねをのみぞなく         守拙

こうなったら第三ですね。

植木鉢あちらこちらに置き換えて  瓜田子

※三名の変な俳号は、いずれも大学時代からの由緒ある?ものです。

それにしても、獄雨氏お気に入りのフィンランドの彫刻家ですが、Tommi Toija Bad Bad Boyで画像検索すると出るわ出るわ・・・

 

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